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<投資ファンド>悪質横行…証券監視委の検査追いつかず(毎日新聞)

 広く出資金を集めて運用する「投資ファンド」を巡るトラブルが最近相次いでいる。証券取引等監視委員会の勧告を受けて金融庁は6月3日、競走馬に出資して配当を得る「競馬ファンド」の運営業者の資金管理がずさんだったなどとして、金融商品取引法違反で1カ月の業務停止処分とした。このケースでは配当するはずのレース賞金を借金返済に充て、別の資金を配当に回すなどのずさん経理にとどまっていたが、別の投資ファンドでは実態がないにもかかわらず出資金を集めるなど悪質な事例も目立つ。【松谷譲二】

 金融庁は2月、南米エクアドル沖で大航海時代に沈没したスペイン船から宝石や金貨を引き揚げ、利益を配当することをうたい、約400人から約8億円を集めた東京都内の発掘ファンドを2カ月間の業務停止処分とした。引き揚げは実現されずに突然契約を打ち切り、8億円の半分は使途不明になっている。

 ポップアート画で人気の現代美術家、奈良美智(よしとも)さんの絵画を共同で買い、転売して利益を配当するとうたった業者も同月、業務停止3カ月の処分に。投資家の勧誘を無登録業者にさせていた上、約60人から集めた出資金のうち約1億円が使途不明になっていた。

 登録・届け出されたファンドは現在約4000社に上り、業務停止や登録取り消しの行政処分を受けた業者は11件にとどまるが、監視委関係者は「業者が多過ぎて検査が追いつかないのが現状」と指摘する。「検査後に社名を変えて違う商売を始める業者もいる。手を替え品を替え利益をむさぼる手口に注意が必要」という。悪質なケースは警察当局が詐欺事件として摘発することもある。

 無登録業者による被害も相次ぐ。昨年7月、全国の2万人から総額100億円超を集めたとみられる札幌市の無登録ファンドが、契約と異なって配当を滞らせた上、出資金も返還していないとして、北海道警が捜索に乗り出した。元会員ら100人超が損害賠償を求めて係争中だ。

 国内に無登録業者がどれだけ存在するかのデータはない。限られた人員の監視委は無登録業者を調査したことはないが、金融商品取引法の改正に伴い、6月8日からは全国の財務局も検査できることになった。

 ファンドの実情に詳しい「良質な金融商品を育てる会」の永沢裕美子事務局長は「だまされて訴訟に踏み切っても、相手が破産し、投資金を取り戻せないことがほとんど。出資する前に業者の登録状況を金融庁に照会したり、業者の取引先の信託銀行がどこかチェックするなど最低限の確認をしてほしい」と注意を促している。

 【ことば】投資ファンド

 個人や企業などから出資金を集めて事業を運用する組織。利益が上がれば、投資家に配当金が出るが、元本は保証されないため損失が出ることもある。07年の金融商品取引法により、業者には募集や運用の規模によって登録、または届け出が義務付けられている。

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地検検事取り調べ、一部を違法認定…大阪高裁(読売新聞)

 京都地検で取り調べを受けた際、検事2人に侮辱されたうえ、弁護人との信頼関係も傷つけられたとして、当時少年だった男性(22)と、弁護人だった京都弁護士会所属の谷山智光弁護士(34)が、国に660万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が27日、大阪高裁であった。

 岩田好二裁判長は一部の取り調べについて違法性を認めたが、「弁護人との信頼関係を壊したとまではいえない」として、66万円の支払いを命じた1審・京都地裁判決を変更し、賠償額を22万円に減額した。

 判決によると、男性は2007年秋、京都市内のコンビニエンスストアで万引きし、店員に暴行したとして強盗致傷容疑で取り調べを受け、検事に「お前はくずや」「あんな先生(弁護士)がついて、運が悪い」などと言われた。男性は少年審判で保護観察処分になった。

 岩田裁判長は、男性が取り調べ状況を記した被疑者ノートの内容から「検事の発言は説得や追及の範囲を超えていた」と認定したが、「谷山弁護士が接見する権利まで侵害したとは認められない」と述べた。

 京都地検の大坪弘道次席検事の話「関係機関と協議の上、判決を精査して適切に対応したい」

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